ペーターサガンをご存知だろうか?

ツールドフランスなどのサイクルロードレースを観ない人でも、ロードバイクが好きならば一度は聞いたことがあるだろう。 現在世界選手権を三連覇中の絶対的世界王者。

それがペーター・サガンだ。

サガンのすごさを一から話すととても長くなってしまうので今日は割愛。 先日サガンが世界王者たる所以とも思える動画をアップして、個人的にもとても驚愕したので紹介したい。

サガンの驚異の柔軟性と体幹力

この動画を見ていただきたい。 脚を180度開脚するまではできる人もいるかもしれない(僕は全くできない泣)。 そこから上体を床と水平になるまで前に倒してキープ。キープ!

この状態に持っていくだけでもかなりすごいのに、状態を数秒キープしてさらに床に落ちずに元に体制に戻るという神業。

高い柔軟性と体幹力

ここから見習うべきは、やはり高い柔軟力と体幹力だ。

柔軟力が高まると動きがスムーズかつダイナミックに

柔軟性の向上は可動域の向上とほぼ同義と考えられる。

可動域が広がれば動きがスムーズにそしてダイナミックになる。また、柔軟性の向上は血液の循環も促すので、筋肉のパワーが発揮しやすくなったり自然治癒が促されたりと、トレーニング効率をあげることができる。

サッカーの長友選手も先の日本vブラジル戦後にこんな発言をしている。

”ゴツいけど身体はグニャグニャで躍動感がある”

まさに柔軟性と体幹力の賜物のような動きである。 さらに上半身と下半身の連動性についても触れているけど、この点はまた今度。

話をサガンに戻して、サガンの動画でまず注目すべきはその柔軟性! プロの自転車選手なんて起きてる時間のほとんどを自転車に乗っていて、日々トレーニングしていて、ツールドフランスの期間なんて1日約200kmのレースを3週間毎日(休みが2日だけある)こなしているので、身体はガッチガチなんて想像しちゃうけど(少なくとも僕が同じことをしたらガッチガチのコッチコチになる!)、この動画を見る限りそんなことはなくむしろかなりしなやか。

長友選手の言葉を借りると、グニャグニャだ。

上半身を体幹で支える

サガンの動画の2点目の注目は、何と言っても凄まじい体幹力。

あの体勢で、上体を床と平行にして手をつかずに支える、そう体幹力のみで。 自転車に乗っている時、自分の体重がかかる箇所はペダル・サドル・ハンドルの3箇所のみ。 このうち、ハンドルとサドルに関しては、いくら体重をかけてもパワーをかけても自転車は前に進まない。当たり前だけど。 なので、できる限り体重はペダルに乗せたいわけだ。

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ロードバイクはこんな姿勢で前傾で乗るのが基本なので、体幹力がない場合はどうしてもハンドルに体重が乗ってしまう。 しかし、サガンのように体幹力で上体を支えられるならば、ハンドルに重心を乗せることなく、その分ペダルに乗せて推進力に変えれるわけだ。 ロードバイクに限らず、ほとんどのスポーツで、もしくは日常生活の中でも体幹力があると動きがだいぶ楽にスムーズに効率的になる。

まとめ

サガンが投稿した今回の動画は、アスリートとしての身体能力の高さを見せつけるものだったけど、この力は一般の人の日常生活にも通じる鍛えるべき能力だと思う。もちろん程度の差があるけれど。